【国内OTA8選】ホテル・民泊の掲載先を比較|特徴と使い分け完全ガイド
「どのOTA(オンライン旅行予約サイト)に掲載すれば、一番集客できるの?」 「仲介手数料って結局どこが安いの?」
これは、宿泊施設のオーナーや民泊ホストが抱える代表的な悩みのひとつです。 特に、初めてOTAに施設を掲載しようとしている方にとっては、情報が多すぎて判断がつきにくいこともあるでしょう。
この記事では、国内で代表的なOTA8選を比較し、 それぞれの特徴や向いている施設タイプを整理しながら、 「結局どこに出せばいいの?」という問いに対して、自分に合った判断ができるようサポートします。
皆さんにお伝えしていくのは、Hostscapeでホテルの施設撮影・ホームページやデザイン物のディレクターを務める私、上原 弘大です。
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目次
これを見れば一目瞭然。まずは比較表から
| OTA名 | 特徴 | 向いている施設タイプ | 民泊対応 | 仲介手数料(目安) |
| 楽天トラベル | 楽天会員数×ポイント還元の集客力 | ファミリー向け/地方旅館 | △(旅館業のみ) | 約10〜15% |
| じゃらんnet | 国内温泉旅館・ホテルに強い/掲載数多 | 温泉宿/中小ホテル | △(旅館業) | 約8〜15% |
| Yahoo!トラベル | PayPayユーザーへの訴求が強み | 都市型・出張需要あり | △(一部のみ) | 約10%前後 |
| 一休.com | 高級宿泊特化/価格帯高め | ラグジュアリーホテル | ×(民泊不可) | 約10〜15% |
| るるぶトラベル | JTB系列/ツアー連動可 | 観光地のホテル/旅館 | △ | 約10〜15% |
| Relux(リラックス) | 審査制/上質な宿に特化 | ハイグレード旅館・ホテル | × | 約10〜15% |
| ベストリザーブ | ホテル公式予約に強み/安価 | 小規模ホテル/直販強化 | × | 約5〜10% |
| WILLER TRAVEL | バス+宿泊セット多/若年層向け | 都市部や地方の安宿 | △ | 約8〜12% |
まずこの比較表から分かることは、国内のOTAは民泊の掲載が難しいということです。そしてホテル運営の事業者様も掲載サイトによっては、規模感で合う合わないがあるということ。
これは掲載サイト側も差別化を図り、掲載するホテルや民泊を特徴付けることによって、利用客の属性を切り分けしようと考えているからです。
そのため、「OTAならここ!!」という断定はできず、どのOTAも一長一短があります。
各特徴をそれぞれみていきいましょう。
各OTAの紹介と使い分けのポイント
「どこが一番良い」という単純な答えはなく、施設の規模・立地・ターゲット層・運営方針によって最適な選択は変わってきます。それぞれのOTAの特徴を掘り下げ、ぴったりのOTA戦略を見つけるヒントになれば幸いです。
楽天トラベル
- 国内最大級の会員数と流通規模
- 楽天ポイントが貯まる・使える利便性
- ファミリー層や中高年層に強い
- 旅館業法の許可が必須(民泊系はやや不向き)
- 掲載数が多く、競争が激しい
- リスティングにおけるビジュアルとプラン設計が重要
楽天トラベルは、日本国内での知名度・会員数・流通総額すべてにおいてトップクラスのOTAです。楽天市場や楽天カード、楽天モバイルなどとの連携も強力で、日常的に楽天サービスを利用するユーザーに対して高い訴求力を持っています。特に「ポイントが貯まる・使える」利便性は、旅行に対する金銭的ハードルを下げ、リピーターにもつながりやすい仕組みです。
特にファミリー層・中高年層の旅行者に非常に人気があり、地方の温泉宿や観光地ホテルとの相性が良好です。その一方で、掲載施設数が非常に多いため、ただ登録するだけでは埋もれてしまうリスクもあります。魅力的な写真や、分かりやすく比較しやすいプラン設計、そしてレビューの積み重ねが鍵となります。
また、楽天トラベルに掲載するには、旅館業法の許可が必要なため、簡易宿所や民泊(住宅宿泊事業法)を主とする施設にとってはハードルがやや高めです。ただし、許可を持っている宿泊施設にとっては、楽天の集客力と認知度の高さは非常に大きな武器となります。
じゃらん.net
- 国内宿泊予約での高い利用シェア
- リクルート運営で信頼性が高い
- 温泉旅館・観光地に強い
- 地域キャンペーンや特集による集客力が豊富
- 写真・プラン説明がシンプルで直感的
- 旅館業法の許可が必須(民泊はやや不向き)
じゃらんnetは、リクルートが運営する国内OTAの中でも、特に温泉宿・地方観光地の宿泊施設に強いプラットフォームです。紙の旅行情報誌『じゃらん』からスタートしているため、中高年層や旅行好きのファミリー層の間でも認知度が高く、特に「国内旅行=じゃらん」のイメージを持っている層も多いのが特徴です。
地域限定のキャンペーンや、じゃらん独自のクーポン施策などによる集客が得意で、オフシーズンにも一定の流入が期待できる仕組みが整っています。また、プラン構成や写真掲載においては比較的シンプルかつ直感的な設計が求められるため、視覚的なインパクトと分かりやすさが重視されます。
ただし、楽天同様に旅館業法の許可が掲載条件となっているため、住宅宿泊事業法に基づく「民泊」施設は掲載が難しい場合があります。一方で、簡易宿所や小規模ホテルで許認可を取得していれば、温泉地や観光地での集客には非常に向いているOTAです。
Yahoo!トラベル
- Yahoo! JAPANの圧倒的なトラフィックを活かした集客力
- PayPayポイント連携により若年層の利用が増加
- 楽天やじゃらんと比較すると事業者数は少なめ
- 一休.comとの連携により高級施設向けにも対応
- 民泊施設の掲載は基本的に不可
Yahoo!トラベルは、ポータルサイト最大手であるYahoo! JAPANの集客力を活かせる点が大きな特徴です。ニュースや天気、メールといった日常的に使われるYahooサービスとの接点が多いため、検索エンジンではなくYahoo!から旅行予約に至るユーザー層に強くアプローチできます。
また、PayPayポイントとの連携により、特にスマホユーザーや若年層の利用が近年増加しています。実際に、キャンペーン時などには「Yahoo!トラベルで予約してPayPayで還元」といった訴求が目立つなど、価格訴求とポイント還元に敏感な層との相性が良いOTAです。
掲載されている宿泊施設数は、楽天やじゃらんと比べてやや少なめではありますが、その分掲載する施設にとっては他サイトよりも目立ちやすいという側面もあります。さらに、同じZホールディングスグループの一休.comと連携しているため、高級宿や都市型ホテルなどの掲載にも対応しています。
ただし、民泊施設や旅館業法の許可がない簡易宿所などの掲載にはハードルが高いため、掲載可否については事前に確認するのが安心です。
一休.com
- 高級ホテル・高級旅館に特化したハイクラスOTA
- 掲載には一定の審査基準があり、選ばれた施設のみが掲載
- 富裕層・都市部居住者・法人利用など高単価層に強い
- 割引よりも「体験価値」や「付加価値」で勝負
- こちらも民泊施設は基本的に非対応
一休.comは、“特別な滞在”や“上質な時間”を求めるユーザーに向けた高級宿泊特化型OTAです。掲載されている施設は、厳しい掲載審査を通過したハイクラスなホテルや旅館に限られており、その分ブランド価値の高いOTAとして認知されています。
ターゲットは明確に「余裕のある大人層」。つまり、価格ではなく「滞在価値」に魅力を感じるユーザーが中心です。法人の出張利用や、記念日旅行、両親へのプレゼント旅行など、高単価な予約が期待できるマーケットと言えます。
一休では「タイムセール」や「一休限定プラン」などのプロモーション施策も用意されており、値下げではなく“特別感”を演出することに注力しているのが特徴です。写真や紹介文の質、プラン構成が予約に直結するため、ブランディング視点での見せ方が非常に重要となります。一方で、民泊や簡易宿所の掲載には基本的に対応していないため、小規模施設や許認可の関係で制限がある宿泊施設にとっては選択肢から外れる場合もあります。
るるぶトラベル
- JTBグループが運営する安心感のあるOTA
- 国内旅行に強く、特にシニア層や家族旅行層に人気
- パッケージ型旅行商品との連携も可能
- 地方の宿泊施設や観光地周辺施設の掲載が多い
- 掲載ハードルは比較的低め
るるぶトラベルは、国内最大級の旅行会社グループであるJTBが運営するOTAです。「るるぶ」といえば旅行ガイドブックの印象が強いですが、オンライン予約サイトとしても広く活用されています。
ターゲット層は、家族旅行・シニア層・安心を重視する国内ユーザー。JTBのブランド力と信頼性があるため、地方の旅館や観光地の宿泊施設でも比較的予約を獲得しやすい傾向があります。
また、JTBの他サービスとの連携によって、パッケージ商品やツアー付きプランの展開も可能。地方自治体と連動したキャンペーンや助成金制度との連携もしばしば行われており、地域との相性が良いOTAともいえます。掲載ハードルも比較的低く、中小規模の宿泊施設や簡易宿泊業の民泊施設でも対応可能な点が魅力です。施設のブランディングというよりは、「地元らしさ」「おもてなし」などの要素で差別化していくスタイルが効果的です。
Relux(リラックス)
- ハイクラスな宿泊施設のみを厳選して掲載
- 独自の審査基準をクリアした施設のみ掲載可能
- 富裕層・カップル・特別な旅行目的のユーザーに人気
- ブランディング重視で高単価な予約が見込める
- 手数料は高めだが、単価も高いため利益率は悪くない
Relux(リラックス)は、厳選されたラグジュアリーな宿泊施設を紹介する高級特化型OTAです。審査制を採用しており、誰でも掲載できるわけではありません。一定のクオリティやサービス水準を満たした宿泊施設のみが掲載されるため、富裕層やカップル、記念日旅行を希望する層から高い支持を受けています。
最大の特徴は、「価格より価値」で選ぶユーザー層をターゲットとしている点です。これにより、掲載施設は他のOTAよりも客単価の高い予約を獲得しやすい傾向があります。逆に言えば、客室単価が低すぎる施設や、設備が整っていない施設は、審査で落ちてしまうこともあります。
掲載審査は写真・サービス内容・施設のブランド価値など、総合的な観点で行われます。そのため、プロによる写真撮影やデザイン設計の質が合否を左右するとも言われており、ビジュアルやブランド設計は非常に重要です。手数料は高めですが、それに見合う顧客単価とブランド価値の向上が期待できるため、「価格競争に巻き込まれたくない」施設には最適です。
ベストリザーブ
- 中小規模のホテル・旅館・ビジネスホテル向け
- 「ホテル直販」を支援する仕組みを持つ
- サイトコントローラー連携が充実
- 独自の予約システムを組み合わせやすい
- 仲介手数料は比較的リーズナブル
ベストリザーブは、宿泊施設とユーザーをつなぐOTAの中でも、特に「ホテル直販」=宿の公式サイトでの予約促進に力を入れている点が大きな特徴です。中小規模のビジネスホテルや旅館にとって、「大手OTAに頼りきりたくない」というニーズを受けて誕生したようなサービス設計がされています。
他のOTAとは異なり、施設の公式サイトと連携した予約導線を整備する支援が強みです。自社予約の比率を高めたい施設にはぴったりのサービスであり、「予約は大手OTAでも取るけれど、自社サイトにも力を入れたい」という施設にとって、良きパートナーとなり得ます。
また、各種サイトコントローラーとの連携にも対応しており、在庫や料金の一元管理がしやすい点も魅力です。費用面でも仲介手数料が比較的安価で、販管費を抑えたい事業者には選択肢として価値があります。その一方で、知名度や集客力は楽天やじゃらんに比べてやや劣るため、他OTAとの併用を前提とした活用が現実的です。ベストリザーブ単体で集客をまかなうというよりは、「販売チャネルの一つ」として捉えると活きてきます。
WILLER TRAVEL
- 高速バス・周遊バスと宿泊を組み合わせたパッケージに強い
- 若年層・学生・観光目的の利用が多い
- 宿泊施設単体ではなく交通とのセット販売が中心
- 地方観光地や低価格帯の宿に適した訴求力
- 観光型コンテンツとしての掲載が可能
WILLER TRAVEL(ウィラートラベル)は、宿泊施設単体の予約をメインに扱うOTAとは少し異なる立ち位置にあります。もともと高速バス会社としてスタートした企業背景を活かし、交通と宿泊をセットにしたパッケージプランの販売が大きな武器です。
特に観光地にある宿泊施設や、低価格帯・カジュアル層向けの宿にとっては、高速バスと宿泊を一緒に販売できるメリットは大きく、若年層・学生・観光目的の利用者層との相性が良いのが特徴です。
他のOTAではリーチしにくい「移動+宿泊という旅の全体像」を訴求できるため、都市部からの送客力という意味ではユニークな集客チャネルです。特に、都市と地方をつなぐ観光型プランとして、宿泊に「ストーリー」を持たせたい施設に向いています。一方で、宿単体での掲載・集客には向いていないケースもあるため、WILLER TRAVELを選ぶ場合は「交通とのセット提案が成立するかどうか」を検討する必要があります。旅の「交通」を味方につけた販売戦略を取りたい施設にとっては、有効な選択肢となるでしょう。
複数掲載がおすすめ:OTAの組み合わせ戦略
OTAはどれも同じに見えて、料金体系・手数料・掲載のしやすさ・ターゲット層などに違いがあります。
そのため、闇雲に「全部に掲載すれば集客できる」というのは、手数料負担や運用工数の増大という点からも得策とは言えません。
理想は、自施設の「立地・価格帯・サービス内容・顧客層」に応じて、役割の違うOTAを戦略的に組み合わせること。例えば以下のような使い分けが考えられます。
組み合わせの例
楽天トラベル × じゃらんnet
国内旅行層への広範囲なリーチを狙う王道タッグ。手数料はやや高めだが、ポイント施策やキャンペーンとの相乗効果が期待できる。
一休.com × 自社予約サイト
高単価の宿泊施設向け。ブランドイメージ重視+コスト抑制(自社直販)のバランスを取る戦略。
Relux × るるぶトラベル
ハイクラス+大手旅行代理店の流れを押さえる構成。信頼性とハイブランド訴求を兼ね備える。
Yahoo!トラベル × 自社サイト
コストを抑えつつ集客導線を増やしたい場合に。掲載費用が低めでライトに運用できるYahooは初心者にもおすすめ。
「自社予約」の比重をどう設計するかも重要
OTAだけに依存せず、自社公式サイトからの予約導線を育てていくことも、長期的に手数料を抑えながら利益率を高めるカギになります。
OTAはあくまで“集客口のひとつ”と位置づけ、自社でのブランディングと予約体験を高める施策と組み合わせるのが、これからの宿泊施設に求められる視点です。
まとめ|自分の施設に合ったOTA戦略を
国内の主要OTAにはそれぞれ異なる強みやターゲットがあります。
「とりあえず全部に出す」ではなく、施設の規模やブランド、立地、客層に合わせて最適な組み合わせを選ぶことが、成果への近道です。
ポイントは以下の3つ。
- どのOTAが自分の施設に向いているのかを知ること
- 手数料や契約条件を理解し、利益率のバランスを取ること
- 掲載後の“見せ方”にも気を配ること(写真・テキスト・構成など)
掲載して終わり、ではなく、掲載してからが本当の勝負です。施設の魅力を正しく伝えるために、「写真」「デザイン」「運用の戦略」を磨いていきましょう。
Hostscapeでは、単なる撮影やデザインだけでなく、”集客につながる見せ方・伝え方” まで一緒に設計します。
📸施設の雰囲気・世界観を伝える写真で、スクロールされずに“選ばれる”ページに
🎨競合に埋もれない“ブランディング性の高い”ページづくり
「OTAに掲載したけど効果が出ない」「写真が古くて不安」そんな方こそご相談ください。
宿泊施設の“予約率を変える”お手伝いを、Hostscapeがサポートします。
北海道を拠点に宿泊施設の集客支援を
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Kota Uehara
代表/マーケター
Hostscape 代表|マーケター&ディレクター
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